「育休、取れるには取れる。でも…」
「取ったら職場に居場所がなくなるかも」
「迷惑って思われるよな…」
そんな声を、何度も耳にしてきました。
制度があっても、実際には取れない“空気”が、今も社会に漂っています。
僕自身、幸運にも2ヶ月の育休を取ることができました。
でも、決して簡単ではありませんでした。
育休を取る前の、正直な不安
僕は技術職で、担当業務には専門性もあります。
「代わりが効かない」と言われてきた仕事でした。
だからこそ、育休の話を切り出す前は、本当に迷いました。
- 上司にどう思われるか
- 職場で“甘え”だと思われないか
- 戻ってきた時に役割があるのか
正直に言えば、怖かったです。
それでも取った。なぜか?
一番の理由は、「この時間を逃したら、二度と取り戻せない」と思ったから。
子どもが生まれてすぐの数ヶ月は、あっという間に過ぎていく。
「仕事は一生できるけど、赤ちゃんとのこの時間は一瞬だ」
そう強く感じたのが、背中を押してくれました。
そしてもう一つ。
「取らなかったら、後悔する自分が見えてしまった」から。
最悪断られたら、辞めてもいいかな、そういうくらいのマインドでいたら話しやすくなりました
育休中の2ヶ月で、得られたもの
毎日の抱っこ、おむつ替え、寝かしつけ。
一緒に昼寝して、泣き声に起きて、ミルクの準備をして。
決して楽ではなかったけれど、
その時間が「父親」になるプロセスだったと思っています。
- 子どもが僕に懐いてくれた
- 妻の信頼が深まった
- 自分自身が変わった
育児って、こんなに大変なんだ。
パートナーに「ありがとう」って言えるようになった。
あの2ヶ月がなければ、
たぶん僕は“父親”じゃなくて、“家族にいる大人”のままだったと思います。
取れなかった友人の後悔
「仕事が忙しくて諦めた。でも今、子どもに距離を感じる」
「妻との関係がギクシャクした。あのとき一緒にいたら違ったかも」
「周りを優先したけど、自分の人生の優先順位は何だったんだろう」
その気持ちも、痛いほどわかります。
でも、だからこそ伝えたいんです。
長くなくていい。完璧じゃなくていい。
2ヶ月も取らなくていい。
1ヶ月でも、2週間でも。
むしろ「ちょっとだけ」でも、全然違います。
- 母親の心が楽になる
- 父親としての自覚が芽生える
- 家族の記憶に「あなた」が刻まれる
そして何より、
自分自身が「やってよかった」と思える日が来ます。
最後に:迷うなら、動いてほしい
職場の空気は、あなた一人で変えるのは難しいかもしれません。
でも、あなたが育休を取ることで、
次の誰かが取りやすくなるかもしれない。
「制度はある。でも空気がない」社会を、
少しでも前に進めるために。
僕は、2ヶ月の育休を取れて本当によかったと思っています。
もし今、迷っているなら。
ぜひ、“あなたの時間”を、取りにいってほしいです。
実際育休を取り終わって最初に思ったことは「もっと取れば良かった」です
育休を始めて取得して2年経ちましたが、評価には全く影響ありません。むしろ担当業務でうまく行き同年代よりも良い評価を受けています。
勇気を持って一歩を検討してもらえたら、と思います。
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