共働き夫婦、なぜすれ違う?“察してほしい”が地雷になる理由

育児

「なんで俺ばっかり…」が口に出せなかった夜。

共働きで子どもが生まれてからというもの、家の中は戦場だ。
朝はバタバタと保育園の準備、夜はお迎えから夕飯・お風呂・寝かしつけ。気がつけば22時近くになっていて、自分の時間なんてほとんどない。

そんなある夜、ふと妻が言った。

「…最近、私ばっかり大変な気がする」

「え?俺もやってるつもりだけど…」

言葉には出さなかったけれど、内心はザワザワしていた。
俺だって、朝も早くから仕事して、夜も一緒にごはん作って、保育園にも送っている。
でも、妻にはそれが伝わってなかった。
そのとき、ハッと気づいた。
“やってるつもり”は、伝わってないのと同じなんだ。


「察してほしい」が夫婦を壊す

男は無口だ。というより、「言わなくても伝わるはず」とどこかで思っている。
妻の疲れた顔を見て、「大丈夫?」と聞くよりも、そっと皿を洗ってやり過ごす。
それで伝わると思っていた。

でも現実は、伝わっていなければ、やっていないのと同じ。

逆もまた然り。
妻も「わかってほしい」「気づいてほしい」という気持ちを口に出さない。
その結果、お互いにモヤモヤが溜まり、言葉にしない“期待”がどんどん膨らんでいく。


夫婦のモヤモヤは「見える化」でしか解消できない

このままじゃまずい。
そう思った僕たち夫婦が始めたのが、「タスクの見える化」だった。

  • 担当表の作成
  • カレンダーアプリで予定共有
  • 気づいたことはLINEでメモ代わりに共有

特に効果があったのは、「ありがとう」と「やっておいたよ」をセットにした報告。

「お風呂掃除やっておいたよ。ちょっと疲れてるように見えたから」

この一言があるだけで、ただの“家事”が“思いやり”に変わった。


「わかってくれない」じゃなく「伝えてなかった」

ある日、妻にこう言われた。

「あなたって、“私の気持ちを理解しよう”とはしてくれてるんだけど、ちゃんと聞いてないことがあるよね」

たしかにその通りだった。
気持ちを“想像”はしても、“聞く努力”をしていなかった。

わかってくれないと嘆く前に、自分はどれだけ伝えようとしていたか?
この問いに正面から向き合うことが、夫婦関係を変えるスタートだったと思う。


すれ違いは“終わり”じゃなく“始まり”になる

共働きで育児もしていたら、すれ違わない方が不自然だ。
でもそのたびに「じゃあもう無理だ」と思うのではなく、
「また学べるチャンスが来た」と思えるようになったのは大きい。

妻とのすれ違いの数だけ、相手を“知るチャンス”がある。
察することより、伝えることの方が勇気がいる。
でもそれこそが、家族を前に進める力になる。


結論:夫婦は“伝え合う習慣”で育っていく

「察してよ」と思っていた自分も、「わかってくれない」と嘆いていた妻も、
どちらも悪くない。ただ、“伝え合う習慣”がなかっただけだ。

今日もまた、すれ違うことはある。
でも、そのたびにちょっとだけ勇気を出して伝えてみる。
それが、共働き夫婦の「信頼貯金」になっていくのだと思う。

何か言わないとな、って気づくことがまず大事かも、と思いました。

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