どーも!にーにんです!
『くわがきあゆ』さんの『レモンと殺人鬼』を読みましたので感想をまとめたいと思います
前半ネタバレなし、最後に少しネタバレあり感想を載せました
・まだ読んでいない方は読むかどうかの判断材料の参考に
・もう読み終わった方は再度振り返りや感想の共有に
していただけたら幸いです!
ネタバレの部分は【ここからネタバレ】とわかるようにしてますので
まだ読んでいない方は途中まで読んでいただけたらと思います
私自身のプロフィールはこちら!「寝る前のミステリー」が習慣です!
読もうと思った理由
本屋をぶらぶらと回っている際に、
本作品が「このミステリーがすごい!」の文庫グランプリを受賞したと書いてあり、即購入しました!
このミステリーがすごい! に並ぶ作品はどれも面白いので、まず間違い無いだろうと思い購入しました

くわがきあゆ さんは、なんと2021年にデビューして、2022年に本作で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞したとのこと!たった1年ですごいですね!今後に期待です!
あらすじ概要
本書のあらすじです
第21回 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!
十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。
しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。
Google booksより
主人公は小林 美桜(こばやしみお)さん、大学職員として働く彼女の身内が殺されるという事件が発生します
その問題を解決していくストーリーです
なんと、まだ子供の頃に彼女の父親も通り魔に殺害されています
なぜ、誰が、彼女の家族を2度も殺したのか、それを探求する物語となっています
感想(ネタバレなし)
どこにでもある家庭で起こる悲劇
4人家族で満ち足りた生活を送っていた
昔は父親がレストランを経営しており、子供の頃は母親と姉妹で手伝っていました
その家族が、父親が殺害されいきなり引き裂かれます
殺害された被害者になるのですが世間の注目を集めマスコミに追われるようになります
それで精神的に辛くなり、母親は失踪、姉妹も別々に親戚に引き取られる形になります
どこにでもありそうな日常が描かれておりそれが突然引き裂かれる
導入部は物語を簡単にイメージできます!
なぜ、この一家が狙われたのか?
この謎も最後はスッキリ解決できます!
文章が読みやすい作品
本作品を書いたくわがきあゆさんは、1987年生まれの若手作家さんです
文章が若者に向けても読みやすく書かれています
普段小説を読まれない方にもわかりやすく話が入ってくると思います

コアなミステリー小説だとそもそもの設定が難解で頭に入ってこないですよね
以下URLで作者の紹介がありますのでご参考に掲載します!
あっと驚く伏線回収
最後は、あ、そういうことだったのか、と驚く伏線回収が待っています
ストーリーを読みながら、見事に騙されていたことに気づきました
この辺りのテクニックで読み終わった後は気持ちよく騙された気持ちになります
いろいろな伏線が仕込まれていますので、ぜひ読みながら推理してもらえると楽しめると思います

ミステリー小説には色々なトリックがありますが、毎回見抜けませんね笑
ネタバレなしまとめ
評価(著者の身勝手な評価です!)
やっぱり”このミス”対象作品でハズレはないですね
トリックに騙されて、読後は気持ちいい気分になれます
グロテスクな表現もなく読みやすい作品だと思います
楽しめましたが満点とはいかなず
誠に勝手な評価ですが星4つの評価です
★★★★☆

今後も、面白い作品が出ることを期待しています!
※ここからネタバレ(まだ読んでいない方は注意!)



最後にネタバレとして本書のトリックと感想を記載したいと思います
トリック
トリックは、実は構想シーンを書いていたのが、佐神翔ではなく、この少年の父親だったというものでした
父親が本当は誰かを殺したい衝動に、昔から駆られており、しかも殺すなら家族一員全員を殺したいというものでした(これが殺害の動機)
しかし、結婚して子供がうまれこの衝動を抑えていた
回想シーンや情景でまんまと騙されてしまいましたね
佐神翔が犯人であり読者もその犯人を探すような物語構成でした
昔、父親を殺した佐神翔が、サイコパスなのかと思いきや実は父親がサイコパスでありずっと普通に生活していた
実際は、その佐神の父親が妹を殺した犯人であった
というどんでん返しのトリックでした
読み終わった後に読み返して、事実と一致していることを確認し、2度楽しめました
ネタバレあり感想
親子の血のつながりで
子もサイコパスになるんかいな、という感じはありますが、、
親と子は似るということを表現した作品でした
また、主人公の小林美桜が、妹が虐げられる側であったことを知ったとき笑いが止まらないシーンがあります
このシーンの時はゾワっとしました
ほんとはこいつが家族みんなを殺してたんしゃないかとか、想像しましたね
主人公の小林美緒は虐げられる側であることを望んでいるという悲しい結末
虐げられるのを助けられるのも、望んでいるものではないというシーンもありました
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